2012年4月25日水曜日

滝の川源流を守る活動

私の人生の中で、特別な意識を持って思いを巡らすことは無かったが
あの3・11以降、鈍感な私でも水の大切さを感じるようになってきた。


有事の際、生活インフラが破たんしたら、どうなるのか?
飲むことができる水は、どこにあるのか?


どうやら、そのヒントが地元の「うさぎ山公園」にあるらしい!!

かつての片倉界隈を流れていた「滝の川」
いまはその大部分が暗渠になってしまった「滝の川」
その源流が「うさぎ山公園」にある。


しかしながら、今の姿は泥にまみれ
ヘドロの臭気が染みつき、とても飲めるような代物ではない。。。


それを浄化再生させて
夏にはホタルが飛び交うような環境にしようではないかっ!という活動が
細々ながら進められている。

そしてその活動に我々「KFCおやじ倶楽部」の面々も積極的かつ
できる範疇でのお手伝いをさせて頂いている。


肌寒い4月の日曜日、KFCおやじ倶楽部のメンバーも数名参加し
まずは、公園園内のゴミ拾い


【横濱味紀行 Fishon-net ~みんなで一緒にお楽しみ~】-ゴミ拾い

小一時間の公園内の清掃作業を終えて
いよいよ池の清掃活動 開始のゴング!

【横濱味紀行 Fishon-net ~みんなで一緒にお楽しみ~】-池清掃
これからは、力仕事になるのでジャンパーを脱ぎ捨てて
戦闘態勢に入る!

【横濱味紀行 Fishon-net ~みんなで一緒にお楽しみ~】-池清掃
湧水による池部分の整備清掃組と
下の水路のヘドロのかき出し&水辺の草の移植整備組 とに分かれて

作業開始!

【横濱味紀行 Fishon-net ~みんなで一緒にお楽しみ~】-池清掃

【横濱味紀行 Fishon-net ~みんなで一緒にお楽しみ~】-池清掃

【横濱味紀行 Fishon-net ~みんなで一緒にお楽しみ~】-池清掃

最初のうちは、スマホで作業風景を撮影していたが

軍手がヘドロだらけになったのとこのままスマホを持ち歩いていると
必ずや水没させるに違いないと危険性を感じたため、記録撮影を断念し
スマホは鞄に収納し、作業に没頭・・・。

ここからの画像は、体調不良を押して参加いただいた仲間が撮影してくれたもの



私の作業は、ほぼヘドロの土の中から

下の池の周辺に生える水辺の草を、上の池の周辺に移植するというミッション。

実は、これが辛い。。。

なんといってもヘドロが臭い。。。

そして周囲にガッチリ根を張っている水辺の草は
容易なことでは掘り起こせない。。。





最初のうちは、ご丁寧に1本づつ取り出していたがそんなことではハカが行かない。。。
カクスコでガバガバ、ガシガシ掘っては運び
掘っては運びの繰り返し。










上の池では、ヘドロをかき出し
砂利をまき、湧水をきれいな状態にする作業が
進められている。



そうこうするうちに

ぽつッぽつッ と雨が降り始めてきたので

作業の中断を余儀なくされ、







作業開始時と同じ様に
池の周りにネットをかけて
その日の作業は幕を閉じました。


この池の水が飲めるようになるのはいつの日か?

ホタルが飛ぶことはあるのであろうか?




果てしないクエッションマークの並ぶ未来予想図ではあるが

誰かがやらねば、汚れることはあっても浄化されることは無いだろう

徒労かもしれないが、方向性は間違えていないこの活動。


どんな結果と相成るのか、いまは解らないが
いつ来るかわからない有事に備えて、地域のため、子どもたちのため
時間のかかるこの作業(活動)に 乞うご期待!!

2012年4月19日木曜日

南三陸へ おでってさ 行ってきました!

4月12日~13日東日本大震災で被災した東北へボランティアに行って来ました。KFCの正式活動ではないですが、復興最中の現地とボランティアの状況をぜひKFCの皆さんにもお伝えしたいと思い、掲載させて頂きます。

なぜ行ったか? 私は学生時代を仙台で過ごし、嫁さんの実家が名取市にあるにも関わらず、今までボランティア活動をせず、何となく後ろめたさを感じていました。1年たったきりの良い時期で、たまたま会社の創立記念日で休みだったので、何も力になれないかもしれないが今しかないと思って行くことに。














仙台からレンタカーで東部道路・北陸道を北上。心配していた渋滞はなく、南三陸町災害ボランティアセンター(VC)へ。ここを選んだのは、まだ活動を毎日続けていたのと個人での受付が簡単だったから。他のVCも各地にありますが、ボランティアが集まらない等で閉鎖や縮小しているところが多いのが現状です。



南三陸VCは平日にも関わらず30~40名のボランティアが集まっていました。しかし当日4/12の新規の個人申し込みは3名と過去最低レベルとのこと。段々皆さんの関心が薄れている模様。

ボランティアの準備として、まず、近所の社会福祉協議会にてボランティア活動保険<災害型>に加入しておきます(私は勤務地の千代田区で1400円のものに加入)。次に各自で交通・宿泊手段(車中やテント泊の方も多い)を手配します。当日の持物は、長靴・軍手・ゴム手・屋外で耐えられる服装・カッパ・食事・飲み物などを自分で用意。あとは、当日朝にVCで申込み。南三陸VCは事前申し込み不要なので思いたったらすぐ行けます。














食料や資材調達は仮設のコンビニが頼り。町中は建物の基礎部分だけ残して、何も再建されておらず商店はもちろん開いていません。普段当たり前に思っているコンビニですが、ここで復興のためのインフラとして早期に再開したことに拍手を送ります。











初日に割り当てられた作業は、流された浜辺の建物跡にテントを設営すること。資材の太さを見てビビリましたが、テントを提供してくれたメーカーの方の指導をうけ組み立てます。写真は作業の合間に漁師さんと休憩しているところ。漁業資材が全て流され、個人での再開は難しいので、この地区で共同運営の会社を設立し、国の支援を受け再開しているとのこと。











9時~14時頃までの作業で何とか完成。早速、翌日からこの場所でワカメの収穫・選別作業を開始したとのことで、更地から漁業再開にいたる復興の一助となれた事を実感しました。












翌日のVCには、企業3社がバスを手配して参加しており、昨日より多い合計50人程度。うちの会社はボランティア休暇制度すらなく何とも残念…。会社が休暇や交通手段を提供してくれればもっとボランティア活動への参加が増えるし、従業員もそんな会社を誇りに感じるのではないでしょうか。











2日目の作業は、三陸名産ワカメの選別。この時期のボランティアは殆どこの漁業支援。茹でて塩蔵処理したワカメの先端と悪い部分をカットします。作業中に、漁師やボランティアとおしゃべり。海はガレキで汚れているのでは?と聞いたところ、「海はかなりきれいになった」との意外な答え。震災前は養殖のワカメ・かき・ほやを密集させすぎていたようで、津波後に少量から再開した現在は非常に育ちが良いとのこと。端切れのワカメを少し頂戴し、さっと茹でて頂いたところ、柔らかく香りの良い絶品でした!

当日ご一緒したボランティアは、東京・横浜・京都からの個人参加の方。特に東北に縁がある訳でもないのに、例えば阪神大震災でボランティアに参加せず歯がゆかった、などの動機で何回か参加しているとのこと。本当に頭が下がります。

たった2日の活動でしたが、現地で復興に取り組む地元漁師とボランティアの力強い姿を拝見でき、またごく僅かでも支援となったと思うので、良い経験となりました。ボランティア活動はそんなに難しく考えず、半分は東北観光に行くつもりでも、最低限の準備さえあれば誰でもできます。また、直接活動しなくても被災地の物品購入でも支援になります。

題名の「おでってさ」とは東北弁で「お手伝いに」という意味ですが、みんなが少しでも「おでってさ」を考えてくれれば幸いです。
(文責:白川真之)